こんにちは、taikiです。
ドラゴンボールのフリーザ軍が使うアイテムにスカウターがあります。
スカウターは相手の強さを計測するアイテムですが、スカウターの測定能力の限界値を超えると爆発してしまいます。
今回はスカウターを題材にスカウターを通じてフリーザが裏で実施していたと思われるマーケティングについて学んでいきましょう。
スカウターで計測不能な場合は爆発せずに普通ならエラー表示される
皆さんは、ご使用になられている電子機器が爆発したことはありますか?
普通ないですよね。私が知っている事例としてはサムスンのスマホだけです。サムスンのスマホはバッテリーが原因で爆発しました。フリーザ軍のスカウターはどうでしょうか。相手が強すぎると計測不能で爆発しました。
体重計や血圧計が限界値を超えた場合は、表示がエラーになるだけで爆発しません。普通に考えると測定の限界値を超えたら、爆発するのではなく、エラーが表示されます。限界値を超えたら爆発するような設計はそもそも商品設計としておかしいはずです。
ドラゴンボールでは、フリーザ軍の科学力は地球よりもだいぶ進んでいるように描かれています。限界値を超えると爆発するような設計がマズイことぐらいは地球の科学者でも十分理解出来るはずですから、もっと進んだフリーザ軍の科学力がその部分の設計をミスるとは思えません。
何かの意図がそこにはあると考えることが妥当でしょう。
スカウターから読み解くフリーザのマーケティング
スカウターが爆発する設計にした意図を考えると私は1つの仮説にたどり着きました。
「フリーザが意図的に爆発する設計にするように指示した」です。
フリーザは一定以上の強さはわざと測れないようにして、フリーザ軍の強い戦士(含むフリーザ)の強さをあえて定量化させなかったのでしょう。意図としては、その方が強さの幻想が大きくなるからです。
スカウター開発にはフリーザが関与していた可能性が高い
フリーザが自分で戦闘力を53万と言うまで、誰も知らなかったと思われます。我々読者も勝手にフリーザの戦闘力を妄想して、100万ぐらいある、いやもっとみたいな議論をしませんでしたか?わからないほうが勝手に妄想して、その妄想の中で強いフリーザ像が勝手に形成される。。。
53万と言われるよりもいくつかわからない方が不気味で恐いです。事前情報がまったくない中で戦う場合と少しでもどんな戦いをする相手かわかった状態で戦いをするのとでは戦い方は大きく異なるはずです。フリーザはそのことを見越して、あえて強い戦士はスカウターで計測出来ないようにしたのではないでしょうか。
また、ずっと計測不能だとそれはそれで怪しまれるので、バージョンアップごとに測れる上限を増やしていったのでしょう。
フリーザの戦闘力53万は誰も確認出来ない
実はフリーザの戦闘力が53万という事実は誰も確認出来ません。そのぐらいあったのかもしれないですし、なかったかもしれない。
53万という数値に意味はなくて、相手が強そうだと感じれば60万でも30万でもよかったのです。
フリーザ軍は脳ミソ筋肉野郎集団
フリーザ軍は実は頭があまり良くありません。少なくともいろんな星で科学の力を見た戦士であれば、スカウターが爆発することに違和感を感じる人がいてもおかしくないでしょう。
残念ながら、そこまで思考が回らずに常に肉弾戦で戦うタイプの集団でした。
自分に都合が悪い数値が出るとすぐに「故障だ」といって機械のせいにして、思考停止になってしまいます。
このような思考停止の頭悪い集団であれば、フリーザの戦闘力をスカウターで測ろうとすると爆発する設計は大いに効果があったでしょう。フリーザは頭の悪いヤンキーを束ねる賢いヤンキーの虎みたいな存在でした。フリーザの最凶幻想の半分はフリーザによって作り上げられたものだったのです。
ちなみにベジータはこの事実に気付きます。
フリーザに戦いを挑んだのも「フリーザの強さって実は、スカウターによって作られた幻想が半分ぐらいあるから、もしかしてなんとかなるなんじゃね?」と思ったことがキッカケだったのでしょう。ベジータは背景にあるカラクリになんとなく気付いたのです。
他のフリーザ軍の戦士のように思考停止状態に陥ることなく常識を疑いました。さすがサイヤ人の王子!
勇将の下に弱卒なし
もちろんフリーザが弱かったという訳ではありません。実際に強かったことは悟空との戦いでも証明されています。幻想の半分はフリーザ自身の強さによって作られました。
「勇将の下に弱卒無し」という諺があります。
勇将の下に弱卒無し
【読み】 ゆうしょうのもとにじゃくそつなし
【意味】 勇将の下に弱卒なしとは、上に立つ者が優れていれば、その下につく者も優れているということ。
出所:故事ことわざ辞典
いつの時代、どんな民族・国家であっても強い兵隊は弱い将軍には従いません。実際に、仕事が出来ない上司の元からは優秀な部下から自然と辞めていくのを社会人経験がある皆様ならわかると思います。
次元と地球を越えた組織における人間(?)関係の真理です。
フリーザは自分の強さをベースに、その強さを更に大きく見せるマーケティングを駆使して、レバレッジ(*)をかけてフリーザ軍をあそこまで巨大な組織にしたのでしょう。
レバレッジ
小さな努力で大きな効果を生むこと。
出所:大辞林 第三版
まとめ:見た目の数値に騙されずに背景にあるものを想像しよう
我々がフリーザから学ぶことはたくさんあります。その中の1つに見た目の数値に騙されずに、背景にあるものを想像する力を養おうということではないでしょうか。
世の中にはフリーザが駆使したマーケティングによる幻想みたいなものが溢れています。何かの物事に対して「なんだかよくわからないけど凄そう」みたいに感じたことってありますよね。
本当にそれはその通りなのか、その背景にあるものを読み解いて核心に迫ってみてください。その核心に迫ろうとする行動や思考こそがあなたがフリーザ軍を率いる立場になるか、フリーザ軍の名もない思考停止戦士になるかの分かれ道なのではないでしょうか。
以上「フリーザに学ぶマーケティング!なぜスカウターは爆発したのか」でした。
続編であるドラゴンボール超もおすすめです。
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フリーザは組織マネジメントにおいても理屈があることがわかります。フリーザの戦略論についても合わせて考えてみましょう。
コメント
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