ドラゴンボールの戦闘力は対数関数なので強さのインフレは起きていない説

ドラゴンボールが大好きな皆さん、こんにちは、taikiです。

Youtubeで漫画考察動画が好きでよく見ています。そんな動画を見ているとその手の動画が次々とオススメで出てきて、次々と消化していってしまいます。

その動画を見ていた中で「?」と思った考察がありました。

それはドラゴンボールの戦闘力に関する考察です。

戦闘力とは、サイヤ人編からフリーザ編にかけて登場して、その後、使われなくなった概念で、セル・魔人ブウ・超サイヤ人悟空やトランクスといったセル編以降の戦闘力をいろんな角度から捻り出しています。

その結果、魔人ブウの戦闘力は6000億とか、ベジットは1兆とか。私は、違和感がありました。

そもそも、ドラゴンボールは強さが上限なくインフレしていくと言われていますが本当にそうでしょうか?

今回は、私が考える戦闘力とそのインフレの実態について考えてみたいと思います。

仮説:戦闘力と強さは比例ではなく対数関数である

私が戦闘力の考察に対して感じた違和感の正体は、戦闘力と強さを正比例の関係で捉えている点です。戦闘力に関する考察は大量にありますが、常に正比例。他の概念で考察している記事や動画は見たことがありません。

図解:正比例とは

横軸を戦闘力、縦軸を強さにすると、戦闘力があがればあがるほど、それに比例して強さがあがっていきます。y=ax的な数学で習うもっともシンプルな関数ですね。

シンプルな関数ですが、実際の世の中ではこの構造になっている事象はそう多くはありません。弁護士や会計士のタイムチャージぐらいでしょうか。

そして、私が考えるドラゴンボールの戦闘力と強さの相関は対数関数です。

図解:対数関数とは

数学でならうlogってやつですね。覚えてます?
横軸を戦闘力、縦軸を強さとすると、ある程度戦闘力があがってしまうと強さは鈍化します。実は戦闘力が53万と100万だったら、そこまで違わないけど、2000と4000の差は大きい。

この関係においては、戦闘力が上の方に行っちゃうと戦闘力という概念自体にあまり意味がなくなってしまいます。

だからこそ、作品のセル編以降では戦闘力が使われなくなったのではないでしょうか。

サイヤ人のバージョンアップは量子跳躍

そうなると超サイヤ人になってギューン!って強くなるときには、対数関数で捉えると戦闘力は途方も無い数値が必要になります。きっと億とか兆単位じゃたりないでしょう。

そこで起こっているのは量子跳躍、クオンタムリープとかクオンタムジャンプといった非連続な変化でしょう。

量子跳躍(りょうしちょうやく、quantum leap or quantum jump)とは
原子内の物理現象の一つである。原子のスペクトルがなぜ連続的ではなく離散的なのかを説明するために、ニールス・ボーアがこの仮説を提唱した。物理において量子跳躍とは、原子内の一つの電子がある量子状態から別の状態へ不連続的に変化することである。その電子は、一時的に重ね合わせ状態にあった後、あるエネルギー準位から別の準位へ非常に短時間で「跳躍」する。
出所:Wikipedia

こんな引用したってわからないですよね?私もよくわかっていません。要は量子力学の世界で、一気にギュン!!って状態が変わることが起こるってことです。

図解するとこんなイメージです。連続しないで、流れが突然変わる。

対数関数が、ある程度来たところで違う対数関数に乗り換えちゃう的なことです。

ある意味、クリリンが最長老に強くしてもらったのもどちらかというと量子跳躍的な話で、不連続の成長になります。

出所『ドラゴンボール』集英社/鳥山明

そしてベジータもセル編で超サイヤ人を超えるために、不連続な成長をイメージしていました。

出所『ドラゴンボール』集英社/鳥山明

この時、ベジータはこんなことを考えていたのでしょう。

くそぉ、人造人間めぇ。
もっと鍛えてアイツらを超えてやる!
だが、超サイヤ人のままでは対数関数的な成長カーブしか描けないから、非連続なジャンプが必要だ。
試したいことはたくさんあるが、時間がない、、、、

このタイミングで悟空が精神と時の部屋の話を持ってきました。渡りに舟です。

まとめ:数学や物理は漫画を読むのに役に立つ

『ドラゴンボール』より(C)鳥山明/集英社


今回の記事を考えながら、戦闘力と強さが正比例の前提で強引に予想して、わーーいと喜んでいる人は、表面の数値を見ているだけで、本質にはたどり着けていないような気がしました。自分の都合が悪い数値が出て、「故障だ!!」って言っているフリーザ軍の雑魚キャラと何も変わりません。

ドラゴンボールの戦闘力を考えるだけでも対数関数の知識があると違って見えるのですから、あなたの知識をフル活用して世の中の事象を眺めてみてください。
違った景色が見えるはずです。

以上「ドラゴンボールの戦闘力は対数関数なので強さのインフレは起きていない説」でした。

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