トランクスが精神と時の部屋でやった修行はベンチプレスだった説【筋トレ】

こんにちは、taikiです。

私は格闘技が自分でやるのも観戦するのも好きです。
格闘技のトレーニングをしているのと人によって筋トレを推奨する人がいたり、技の研究に重きを置く人がいたりと多種多様な考え方があって「目的は同じなのに、人によって考え方がまったく異なるのは面白いなぁ」と思うことがよくあります。

今回はドラゴンボールのセル編でセルとトランクスの会話をトレーニング視点で見てみましょう。

トランクスはどんなトレーニングをやっていたのか

セルがトレーニング方法について指摘した場面

セル編でベジータとトランクスが精神と時の部屋での修行を追えて、セルに戦いを挑みに行きます。完全体のセルの前に圧倒的な力の差を見せつけられたベジータですが、トランクスは「あれならいける」と言い、完全体のセルに戦いを挑みます。

しかし、パワーではセルを上回りましたが、肝心の打撃がセルにあたらずセルにこんな指摘をされます。

セル曰く、トランクスはパワー重視の修行をしてしまい、スピードがついてこないとのことです。

トランクスは修行の方向性を間違えてしまったようです。精神と時の部屋でどんな修行をしていたのでしょうか。
トランクスの修行内容について考えていきましょう。

強さを構成する要素をブレイクダウンして考える

まずは「修行して強くなる」の「強さ」とは何かを定義する必要があります。

「強さ」ってなんですかね?

いろんな考え方がありますが、ドラゴンボール的な強さの為には身体的な強さ精神的な強さ技術的な強さがあります。今回の事例でいうとセルは精神論と技術論に関しては言及していません。となると身体的な強さです。

この身体的な強さをさらにブレイクダウンしてみましょう。


※出典 池上晴夫著 新版 運動処方―理論と実際(現代の体育・スポーツ科学)

身体的な強さを行動体力と防衛体力に大きく分類して考えると「強さ」とはいろんな要素に分解できることがわかります。

追記:


読んでいただいた方からご指摘を受けましたので修正しました。ドラゴンボールは技術論を語る機会が少ないため抜けてしまいましたが、心技体が基本ですよね。

行動体力の筋力と敏捷性が論点

セル編で同様に悟空と悟飯も精神と時の部屋に入って修行をすることになります。その中で悟空が筋力と敏捷性に関してこんな発言をしていました。

どうやら悟空もセルと同じ視点で筋力と敏捷性について言及しています。

どうやら論点は筋力と敏捷性にあるようです。図にするとこんな感じ。

この論点に絞って、トランクスが精神と時の部屋で行ったトレーニングについて考えてみましょう。

トランクスがやっていたのはベンチプレスだった説

セルの指摘とトランクスの肉体から判断するとどうやら筋力アップのトレーニングに偏ってしまったようです。
つまり、トランクスはベンチプレスとかレッグプレスをひたすらやっていたのではないでしょうか。

その一方で、敏捷性を鍛えるトレーニングはやっていなかったのでしょう。ラダートレーニングをもっとやるべきでした。

↓こういうの。

地獄のような特訓を積んでも努力の方向性が違っているとトランクスのように徒労に終わってしまいます。

ベジータはなぜトランクスのミスを指摘しなかったのか

一方で、トランクスがトレーニングメニューを間違える裏側で、父であるベジータは何をしていたのでしょうか。

ベジータはトランクスと精神と時の部屋で修行を行っていました。パワー重視のトレーニングの意味の無さを知っていたにもかかわらず、トランクスが間違えてしまった原因について考えてみたいと思います。

仮説1:天才肌で言語化能力は乏しくトレーナーとしては3流以下説

ベジータは典型的な天才肌です。
野球選手で言えば、イチローではなく長嶋茂雄(※)です。自分の行動を言語で説明することを求めたらこんなことを言われるでしょう。

そもそも説明する気がありません。トレーニングについて質問したら「てめぇで勝手に想像しろ」と言われるだけです。
トランクスが間違ったトレーニングをしていてもそれを言語化して説明することは無理です。

※ 長嶋茂雄のコーチングは超一流選手相手には超一流という説もありますので、トランクスが凡人だった可能性もあります。

仮説2:べシータは職人気質で見て学べ派説

ベジータは、基本的に自分が強くなることにしか興味がない戦闘バカです。

強い戦士を育成するという視点はまったくありません。ベジータに弟子入りした所で、マトモな指導は期待しないほうがいいでしょう。いわゆる職人気質なタイプで、弟子入りするのであれば背中を見て勝手に学ぶ以外はありません。

トランクスもセルとの戦いでベジータがアドバイスをしてくれなかったことに気付きます。さすがにこの時ばかりはコミュ障な父親を持ったことを悔やんだことでしょう。

まとめ:正しい方向の努力をしなくてはどんなに頑張っても無意味

トランクスは精神と時の部屋で筋力を鍛えて、ベンチプレスなどのウエイトトレーニングを中心にメニューを組んでしまいました。

そのトレーニングメニューはボディビルコンテストであれば正解でした。

しかし、セルゲームは時間無制限の異次元総合格闘技です。それ用のトレーニングをするべきでした。方向性を間違えてしまいましたね。
このトランクスの失敗から我々が学ぶべきことは、どんなに頑張っても正しい方向に努力をしないと結果は伴わないということではないでしょうか。

何事も結果から逆算して必要なモノを事前に把握して計画を立てた上で実行に移ってください。せっかくの努力が水の泡になっては勿体無いですよ。

以上、漫画大人斬りでした。

続編であるドラゴンボール超もおすすめです。

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